今回は、日本で取得した国際免許を先日タイの免許に切り替えてきたので、その流れをレポートします。
タイの免許を取得すると聞くと、おそらくめんどくさそうに感じるはず。
ですが、大家さんに用意してもらう書類さえ揃えば、拍子抜けするくらいに簡単にタイの免許を発行してくれます。
ビザがなくてもタイの免許は取得可能なので、タイに長期滞在する予定の方は検討する価値があるでしょう。
※タイの免許を延長更新する方法を知りたい方は、以下の記事が参考になるでしょう
タイの免許証を延長更新する手順や必要な書類・覚えたおいた方が良いことを解説
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タイの免許を取得する5つのメリット
国際免許を持ち歩かなくてもよくなる
お持ちの方はご存知だと思いますが、国際免許はパスポートを2まわりくらい大きくしたサイズで、ポケットに入れて持ち歩くのは厳しいサイズ
財布に入るサイズのタイの免許に切り替えれば、いろいろと楽になります。
ただあまり大きな声では言えませんが、警察に捕まった時には、タイの免許証ではなく国際免許証の方を提示したほうが良い場合もあります。
※外国人だと分かるとタイの警察はめんどくさくなって行かせてくれることがある
国際免許を持っているのなら、カバンの中に忍ばせておいたほうが良いでしょう。
パスポート代わりとして使える
外国人はタイにいる間は、絶えずパスポートを携帯することが義務づけられています
ただ近場で出かけるときなどは、忘れてしまう事もあるでしょう。
タイで生活していると、病院や銀行などいろいろなところでパスポートの提示が求められます。
タイの免許証には顔写真だけではなくパスポート番号も記載されているので、パスポートの提示が求められる場面でも大抵の場合免許証を提示すれば問題ないはず。
ホテルのチェックイン時にも、免許証の提示で問題ありませんでした。
またバイクのレンタルなどをする場合も、外国人はデポジットとしてパスポートを預ける必要がありますが、その代わりに免許証を預けることができます。
さらにタイ国内を飛行機で移動する時も、免許証の提示で問題なかったという話も!
言うまでもありませんが、例えタイの免許証を持っていたとしてもパスポートは絶えず携帯しておきましょう
タイ人価格で観光施設に入場可能
私の場合は見た目がタイ人なので、しゃべらなければタイ人価格でいろいろと入れるのですが、大抵の日本人は外国人料金を請求されるでしょう
例えクラビの離島の入島料だと、タイ人価格は50バーツ程度ですが外国人は300バーツ取られます。
もちろんすべての観光施設ではありませんが、タイの免許を提示することにより観光施設の入場料が安くなるかもしれない…というのは魅力的です。
日本の免許に切り替え可能
タイに長期滞在している間に、うっかり日本の免許を失効させてしまった…という方もいらっしゃるかもしれません。
在タイ日本国大使館のHPには、そのような時の対処法として次のような記載があります。
①タイの免許証から日本の免許証に切り替える
タイの免許証(有効期限内のもの)の和訳文を用意し、タイの免許証を取得してから、引き続き3ヶ月以上滞在していたことを証明する書類(旅券等)、他必要書類を揃え、帰国後に定めた住所地を管轄する運転免許試験場または免許センターにて申請して下さい。
そして、運転について必要な知識等または技能を確認し、運転することに支障がないと認められた場合には、運転免許試験の一部(学科試験・技能試験)が免除され新規免許証の取得ができます。
なお、免許証の和訳文はJAF、在日タイ国大使館にて発行しています。
②タイの国際免許を取得する
タイの陸運局でジュネーブ条約に基づく国際免許証の発給を受ける。この国際免許証の有効期限は発給されてから1年です。
なお、タイの陸運局で国際免許証を取得するには、タイの免許証を発給されてから、1年以上経過していることが条件です。
タイの免許証を取得しておけば、万が一日本の免許証が失効したとしても保険になるのでおすすめです
タイの免許を取得した方が維持費が安い
国際免許の申請料は都道府県によって異なりますが、北海道の場合1年間有効で2,400円
さらに写真代や交通費などが加算されるので、3,000円以上かかることになります。
タイの免許取得にかかる費用はトータルで900バーツほどあれば取得可能で、しかも2年間有効
タイは車とバイクの免許が別なので両方発行する場合は2倍料金がかかるのですが、それでも国際免許を発行するよりはかなり安くなります。
国際免許をタイの免許に切り替えるのに必要なもの
では実際に何を用意しなければいけないか、説明していきます。
今回私が免許切り替え作業を行ったのはランプーン州なので、必要な書類などもランプーン州仕様になっていますが、他の州でも大差はないと思います。
先ほども述べましたが、タイでは車とバイクの免許は別々なので、両方欲しいという方は2セットずつ書類を用意しなければいけません
大家さんに用意してもらう書類2枚
最初のハードルはここになります。
タイの免許を取得するためには大家さんの協力は不可欠
なので今のうちから、大家さんと仲良くしておきましょう。
ちなみにホテルに滞在中の方でも、ホテルのオーナーさえいいと言えば必要書類は用意可能だと思います。
必要な書類は以下の2枚
step
1บัตรประชาชน(バットプラチャーチョン)のコピー
バットブラチャーチョンとは、15歳以上のタイ人がみんな持っている国民IDカードの事
必要な枚数のコピーをもらい、空いているところに青のボールペンで大家さんのサインをしてもらいましょう
タイでは当たり前の事なので何も言わなくても大家さんは書いてくれるはず、万が一忘れているようならサインをしてもらいましょう。
step
2ทะเบียนบ้าน(タビアンバーン)のコピー
タビアンバーンとは住居登録証の事
日本でいうなら、どこに住んでいるかを証明する「住民票」のようなものでしょうか。
こちらも必要枚数をコピーしてもらい、大家さんのサインをしてもらいましょう
この2つの書類が揃わなければ、絶対にタイの免許取得はできません
普段から良い関係を保っておけば、「タイの免許が欲しいんだ」と言えば大家さんも察してくれ、必要な書類を快く揃えてくれることでしょう
健康診断書をクリニックで発行してもらう
タイの免許の取得や更新には、健康診断書が必要
車とバイクの両方の免許が欲しければ、ここでも2枚診断書を作成してもらう必要があります。
料金も当然ですが2倍かかります。
どこの病院でも出してくれるので、空いている病院に行くと良いでしょう。
私は近くの小児科で、診断書を出してもらいました。
血圧を測って、聴診器でポンポンとされ、日本で何の仕事をしているのかとか、子供はいるのかなど、全く関係のないことを聞かれ終了。
待ち時間1時間、診察5分で、料金は50バーツでした。
免許の取得に使うと言えば、簡単に出してくれるでしょう。
ちなみにこの工程は、次のイミグレーションでの手続きが終わった後でも大丈夫です
というのもイミグレーションを通過できなければ、健康診断書も意味がなくなってしまうからです。
イミグレで「運転免許取得許可証」を出してもらう
イミグレーションは、ビザの延長などでお世話になっている方も多いことでしょう。
タイ人には、「トーモー」と言った方が通じます。
外国人を滞在させている大家さんはイミグレに行く機会も多いので、場所が分からなければ聞いてみると良いでしょう。
ここで必要になるものは以下のもの
- 大家さんの国民カードのコピー(サイン付き)
- 住居証明書のコピー(サイン付き)
- パスポート
- パスポートの顔写真のページと、現在有効なビザのページのコピー。ビザがなければ直近の入国スタンプのページのコピー
- 証明写真
- 手数料500バーツ
イミグレーションにはコピー・写真屋さんもいますが、たいてい混んでいるので、できれば事前にコピーや写真を用意しておいたほうが良いでしょう
証明写真は免許証に使われるものではないので、どんな変な顔していても大丈夫。
写真のサイズは1インチ×1インチと記載しているネット情報もありますが、私の時は1インチ×1インチでは小さいと言われ、たまたま用意してあった3×4㎝の写真を使われました。
手持ちの写真を何種類か用意しておくと良いかもしれません。
言われるがままに必要なものを提出すると外で待っていてと言われ、45分ほど待つと完成した「運転免許取得許可証」を受け取ることができました。
何度もしつこくて恐縮ですが、車とバイクの両方の免許が欲しければイミグレでも2枚書類を作成してもらう必要があります
料金も、もちろん2倍かかります。
ちなみに、もしビザなしや観光ビザでの免許取得が難しい場合はイミグレーションで知らされるので、ここで「運転免許取得許可証」を発行してもらえれば、間違いなく免許が取得できると考えて大丈夫です
陸運局で免許書き換え
すべての書類が揃ったら、ついに陸運局で書き換え作業です。
ちなみに、タイ人は陸運局のことを「コンソン」と呼びます。
免許を持っている人なら誰もが場所を知っているので、もし分からなければ聞いてみると良いでしょう。
陸運局で必要なのは以下のもの
- イミグレで発行された、「運転免許取得許可証」
- 健康診断書
- パスポート
- パスポートの顔写真のページと、現在有効なビザのページのコピー。ビザがなければ直近の入国スタンプのページのコピー
- 国際免許証
- 国際免許証の顔写真が貼ってあるページのコピー
- 国際免許証の白い紙の2~3ページ(英語で説明されているページ)のコピー
- 車の免許は310バーツ、バイクの免許は210バーツの申請料
免許用の写真は、その場でデジカメで撮るので、用意していく必要はありません
陸運局にもコピー機はありますが、行ったり来たりするのは大変なので、事前に必要書類のコピーを用意しておくと良いでしょう。
ちなみに私は、免許申請窓口と外のコピー機との間を3往復しました。
すべての必要書類を提出すると、運転能力を試す3つの試験があります
ブレーキを素早く踏む試験、色を答える試験、遠くにある2本の棒を平行な位置で止める遠近感を見る試験です
色を答える試験は、英語でも問題ありません。
下手にタイ語でトライして間違えるよりは、割り切って英語で答えましょう。
いずれの試験もミスしてもやり直させてくれるので、そこまで緊張しなくても大丈夫。
ただ、目が悪い人は眼鏡を持って行ったほうが良いでしょう。
簡単な適性試験が終わった後は、タイの交通法規に関する日本語のビデオを見せられます
1時間ほどのビデオですが私たちの時は途中で12時になり、職員がご飯食べに行くので強制終了しました。
ちなみにかなり役に立つビデオだったので、まじめに観ることをおすすめします。
1時間のトレーニング終了後(実際には40分ほどで終わりましたが)、写真を撮りその場で免許を作成し、お金を払いあっけなく終了
無事に、車とバイクの免許を取得することができました。
イミグレも陸運局も英語が通じる事が多いので、簡単なタイ語と英語が話せれば何とかなるでしょう。
タイの免許取得に必要な書類まとめ
大家さんの国民カードのコピー
住居証明書のコピー
健康診断書
パスポート
国際免許証
証明写真
パスポートのコピー(顔写真のページと、直近のビザのページか、直近の入国スタンプのページ)×3
国際免許証のページ(顔写真のページと、白い紙の2~3ページにある英語の説明文)×3
現金(イミグレ500バーツ、陸運局 車310バーツ、バイク210バーツ)
目が悪い人は眼鏡
タイの免許証を取得するまとめ
今回は、国際免許をタイの免許に切り替えるのに必要なものを紹介しました。
ただタイは必要書類がころころ変わりますし、係官の気分でもいろいろ変わったりする国です。
先ほどあげた書類があれば大丈夫だとは思いますが、詳しくはそれぞれのイミグレーションや陸運局で確認してみましょう
免許書き換え後すでに2回検問に引っかかっていますが、以前国際免許証を提示していた時に比べ、すんなりと通過できるような気がします。
大家さんに用意してもらう書類さえ揃えば、大抵の方は書き換えられるでしょう。
メリットもたくさんあるので是非チャレンジしてみてください。
タイの免許を延長更新する方法は以下の記事をご覧ください
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